本日、ローソンさんから「一点突破弁当」なるものが発売されたそうです。
具材を一種類に絞った、かなり思い切ったお弁当。

鮭なら鮭。
ウインナーならウインナー。
余計なものは入れない。
潔い。
実はこれを見て、私はちょっと思ったことがあります。
「これ……花むらもやってたぞ」と(笑)
花むらでも以前、和佐店限定で
「ダケ弁当」
というものを販売していました。
唐揚げダケ弁当。
とんかつダケ弁当。
ハンバーグダケ弁当。
ささみかつダケ弁当。
副菜なし。
肉と増量ご飯だけ。
なかなか思い切った商品名です。
当時のPOPを引っ張り出してみると……

「ローソンさんより先を行ってたやん!」
……と言いたいところなのですが。
よく見ると違う。
かなり違う(笑)
花むらのダケ弁当は、
「おかずを一つに絞った」
とはいえ、
とんかつもあります。
唐揚げもあります。
ハンバーグもあります。
ささみかつもあります。
しかも写真を見ると、
梅干しまで乗っている。
……保険をかけている(笑)
一方、今回のローソンさんは本当に潔い。
鮭。
以上。
ウインナー。
以上。
この「以上。」まで商品にしてしまう思い切り。
ここは素直に負けを認めざるを得ません。
やっぱり大企業にはかなわぬ(笑)
いや、大企業だから簡単にできるという話でもないのでしょう。
商品を作る側にいると、よく分かります。
「これだけで本当に売れるんやろか?」
「もう一品くらい入れた方がええんちゃうか?」
「彩りが寂しくないか?」
「お客さんに怒られへんか?」
どうしても考えてしまうんです。
商品というのは、足すのは比較的簡単です。
怖いのは、削ること。
何かを捨てて、
「これで行く」
と決めることです。
そう考えると、今回の「一点突破弁当」は、
いわば、
「勇気の弁当」
なのかもしれません。
全部のお客さんに好かれようとしない。
鮭が好きな人には、鮭。
ウインナーが好きな人には、ウインナー。
そこに振り切る。
お弁当屋を長くやっていると、
「あれも入れたい」
「これも入れたい」
「これもあった方が喜んでもらえる」
と、ついつい足し算になってしまいます。
でも時には、
「何を入れるか」ではなく、
「何を捨てるか」。
そこから生まれる商品もあるんでしょうね。
……ということで。
ローソンさんより先に「ダケ弁当」をやっていた花むら。
先見の明があった!
……と言いたいところですが、
振り切り方では完敗でした(笑)
一点突破。
商売をやっている人間にとって、
なかなか耳の痛い、そして格好いい言葉です。
ちなみに。
この昔のPOPを見ていたら、
また「ダケ弁当」やりたくなってきました。
今度やるなら……
もっと一点突破に振り切るか(笑)
