寒い日に、ふと恋しくなる味がある。
それは、ただ温かいだけじゃなくて、
心の奥にじんわりと染み込んでいく、そんな一杯。
塩屋の「まるやま」のキムチラーメン。
澄んだ豚骨醤油のスープに、
特製キムチの酸味と辛みが溶け合って、
一口すすれば、身体の芯まであたたまる。
ラーメンと一緒に欠かせないのが、早すし。
和歌山ラーメンには、これがないと始まらない。
ほんのり甘く、ほろりとほどけるシャリが、
スープの余韻を引き立てる。
食べ終わる頃には、
冷えた指先も、曇った心も、
すっかりあたたかくなっている。
また、この一杯を求めて足を運ぶんだろう。
