それ、風邪じゃないのか問題

最近、やたらと多いんです。

鼻をズズッ…ズズッ…と鳴らしている人。

見るからにしんどそうで、声も少し鼻声。
どう見ても「風邪かな」と思うわけです。

そこで、そっと声をかけます。

「大丈夫ですか?風邪ですか?」

すると返ってくるのが、これ。

「花粉症なんです」

いや、違うんかい。

しかも、このやり取りが一度や二度ではありません。

ズズッ…
「風邪ですか?」
「花粉症です」

ズズッ…
「しんどそうですね」
「花粉症です」

ズズッ…
「お薬飲んでます?」
「花粉症です」

もう、全部それ。

正直に言うと、私は花粉症と無縁の人生を送ってきました。

春といえば、
「少し暖かくなってきたな」
くらいの認識です。

その裏で、こんなにも多くの人が
鼻水と戦っているとは、あまり意識していませんでした。

でも、よく考えてみると、これ結構大変ですよね。

熱があるわけでもなく、
寝込むほどでもない。

でも、ずっと不快。

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ。

しかも、そのたびに
「風邪ですか?」と聞かれて、

「いえ、花粉症です」と答える。

…ちょっと面倒ですよね。

花粉症の人って、

「しんどいのに、元気そうに見える」

という、少し損なポジションにいるのかもしれません。

なので最近は、こう言うようにしています。

「大丈夫ですか?」

そして、

「花粉症なんです」

と返ってきたら――

「それはそれで大変ですね。お大事に」

風邪でも、花粉症でも、

つらいものはつらい。

そこに違いはないんだな、と。

春はきれいな季節です。

でもその裏で、
静かに鼻と戦っている人たちがいる。

そう思うと、

少しだけ、見える景色も変わる気がします。

花粉症のみなさん、
どうか無理せずに。

そして、

ズズッときたら、
遠慮なく言ってください。

「花粉症なんです」と。

私はちゃんと、こう返します。

「それ、なかなか大変なやつですね」