和歌山のお弁当屋「花むら」の煮物は夜中に手作り|七つの大鍋と職人の仕事を歌にしました

花むらのお弁当に、いつも当たり前のように入っている煮物。

こんにゃく、里芋、たけのこ、高野豆腐、しいたけ、昆布巻き、ごぼう……。

派手さはありません。

唐揚げのように主役になるわけでもなく、とんかつのような迫力があるわけでもない。

でも、花むらのお弁当をずっと支えてきた、大切な一品です。

そして実はこの煮物。

みなさんが寝静まった頃から作り始めています。

誰も知らない、夜中の仕事。七つの大鍋から、今日の煮物が生まれます。

夜中、七つの大鍋に火が入る

調理センターに明かりが灯り、大きな鍋に次々と火が入ります。

ぐらぐら、ぐらぐら。

こんにゃくは、中までしっかり味を染み込ませる。

里芋は、柔らかくしながらも煮崩れさせない。

たけのこは大きさをそろえ、高野豆腐は甘すぎない優しい味に。

しいたけは鍋の上と下で味にムラが出ないように気を配り、昆布巻きがほどけていないか、ごぼうの状態はどうか……。

毎日のことです。

でも、

毎日作っているものを、毎日同じように仕上げる。

これが案外、一番難しい。

火加減を見て、煮え具合を見て、味を見て。

そんな仕事が、お客様が眠っている時間に続いています。

そんな夜中の仕事を……なぜか歌にしました(笑)

タイトルは

『七つの大鍋』

現在、花むらの一部店舗では店内BGMとして実際に流れています。

お弁当屋の店内で、

「あさまで~♪ まけるな~♪ こんにゃくよ~♪」

と流れてくる。

果たしてこれが正解なのかどうかは分かりません(笑)

ただ、お客様にはなかなか見えない「夜中の仕事」を、少しでも楽しく知っていただければと思っています。

ぜひ曲を流しながら、歌詞も一緒に読んでみてください。

🎵『七つの大鍋』


みんなが 寝静まる頃に
灯りが ひとつ 灯りだす

ぐらぐら 煮え立つ 七つの鍋に
今日の 幸せ 炊き上げる

こんにゃくは 一番 手がかかる
中まで 味を 染み込ませ
汗を ぬぐって 見つめてる
朝まで 負けるな こんにゃくよ

里芋は 崩れりゃ 台無しだ
火を入れる その時 命がけ
柔らかすぎても 駄目なんだ
職人 心で 見極める

筍 大きさ 揃えなきゃ
固く ならずに 仕上がらぬ
高野豆腐は 甘すぎず
優しい 味に 整える

椎茸 鍋の 上下で
味に ムラなど 許されぬ
昆布巻きは ほどけるな
ごぼうの ひげまで 見逃さぬ

七つの 大鍋
七つの 心

誰も 知らない
夜中の 仕事

お客様の「おいしい」
ただその一言が

俺たちの 誇り

花むらの 煮物

花むらの 煮物ぉぉぉーーー!!


……最後だけ、ものすごい熱量です(笑)

でも、この歌の中にあることは、ほぼ本当のこと。

お客様が朝、お弁当のふたを開けた時。

そこに何気なく入っている、ひとつの煮物。

その向こう側には、夜中から大鍋に向き合っている人がいます。

目立たないけれど、手は抜けない。

そんな仕事を積み重ねながら、今日も花むらのお弁当を作っています。

お客様からいただく、

「おいしかったよ」

その一言が、やっぱり私たちには一番うれしい。

今日も夜中に、七つの大鍋が動き出します。

はなむらの、にものぉぉぉーーー!!