煙の見える暮らしを願って

6月が終わりました。 気づけば一年の半分が過ぎ、 花むらもまた、新しい季節に向かおうとしています。

 

ふと、古い話を思い出しました。

 

昔の天皇、仁徳天皇のお話です。

 

ある日、高台から民の暮らす村を見下ろしたとき── どの家からも、かまどの煙が上がっていなかったそうです。

 

「民が、飯すら炊けぬほどに困窮しているのか」

 

そう胸を痛めた仁徳天皇は、税を免除し、 自らも屋根の壊れた宮殿に住んで、 民の生活が回復するのを静かに待ったといいます。

 

この話を、現代の花むらに重ねるのはおこがましいかもしれません。 でも私たちも、 「目に見えない暮らしの気配」を、いつも感じていたいと思っています。

 

お客様の表情、スタッフの疲れ、声にならない“空気”。

 

それが、花むらから見た「かまどの煙」なのかもしれません。

 

 花むらにとって、皆さまの「おいしかったよ」の一言と笑顔が、 立ち昇る竈の煙となります。

 

7月からも、ささやかですが、 お腹と心がホッとするお弁当をお届けしていきます。

 

日々の暮らしに、 ちいさな煙がちゃんと立ち上っているように。 暑い夏に向けて、元気を込めて──

 

6月、ほんとうにありがとうございました。 これからも、花むらをどうぞよろしくお願いいたします。

 

🌱花むら一同