「始末」という言葉

最近、ニュースを見れば値上げの話ばかりです。

お米。
鶏肉。
魚。
油。
そして、お弁当の容器まで。一律うん十%値上げ・・・

正直、業界の中にいると
「また上がるのか…」
というより、
「どこまで上がるんだろう」
という感覚になってきています。

家庭でも「最近高いな」と感じると思いますが、実際の現場では、それ以上に大きな変化が起きています。

でも、そんな時代だからこそ、最近よく思い出す言葉があります。

「始末(しまつ)」

昔の人がよく使っていた言葉です。

でもこれは、単なる「ケチ」とは違います。

食材を無駄にしない。
道具を大切に使う。
まだ使えるものを工夫して活かす。
限られたものに感謝する。

そういう意味が、「始末」という言葉には込められていたように思います。

最近、ふと思うのです。

日本は、もっと“食”に感謝しなければいけない時代に入ってきたのではないか、と。

以前のように、節分が終われば大量の巻き寿司が廃棄される。
まだ食べられるものが、山のように捨てられていく。

そんな光景を、「仕方ない」で済ませていた時代から、少しずつ変わらなければいけないのかもしれません。

お米を作る人がいる。
魚を獲る人がいる。
野菜を育てる人がいる。
家畜を育てる人がいる。

たくさんの人の時間と努力の先に、私たちの食卓があります。

だからこそ、「始末」という考え方は、単なる節約ではなく、

“いただいたものを大切にする心”

なのだと思います。

これからの時代、ただ大量に作って大量に捨てるやり方は、少しずつ見直されていくのだと思います。

「どうすれば無駄なく、美味しく、お客様に喜んでいただけるか」

そんなことを、これからもっと真剣に考えていかなければならない時代なのかもしれませんね。