最近、情報漏洩やサイバー攻撃のニュースを見るたびに、あらためてアナログの強さを感じます。
花むら自身、AIも使いますし、SNSも使う。ネットバンキングもクラウドも便利です。
でも便利さが増えるほど、もし何かあった時の怖さも大きくなる。
そんな時、ふと思い出すのが、昔の会社や商売を題材にした小説に出てくる経理事務の風景です。
分厚い紙の台帳。
机の上のそろばん。
伝票。
鉛筆。
腕カバー。
そして机の端に付いた、グルグル回す鉛筆削り。
数字が合わなければ、また最初から追い直す。
今ならパソコンが一瞬でやってくれるような作業を、人がひとつひとつ手でやっている。
効率だけ考えれば、どう見ても今の方が優れています。
それでも僕は、あの風景がかなり好きなんです。
紙をめくる音。
そろばんの珠を弾く音。
鉛筆を走らせる音。
鉛筆削りを回す音。
数字が画面の中にあるのではなく、目の前に「そこにある」。
そんな感じがします。
もちろん、全部昔に戻したいわけではありません。
月末の集計を全部そろばんでやれと言われたら、無理過ぎて泣きます(笑)
でも最近は、
「新しいものに全部置き換えることが、本当に正しいのか」
とは思います。
紙は遅い。
手間もかかる。
でも停電しても読める。
通信障害が起きても読める。
そして少なくとも、遠い国から誰かがログインして、そろばんの珠を勝手に弾くことはできません(笑)
デジタルか、アナログか。
どちらか一方ではなくていい。
便利なものは使う。
でも、紙も残す。
人の目で確認する仕組みも残す。
万が一の時に、アナログでも最低限動けるようにしておくべきだと。
情報漏洩の時代だからこそ、
昔なら「古い」と片づけていたものが、少し頼もしく見えてきましたよね。
最新のものを使いながら、
最後には紙と鉛筆でも動ける。
これからの経営には、そんな強さも必要なのかもしれません。
