真夏日の爆弾

まだまだ暑い日が続きますね。
こんな日はやっぱり ざる蕎麦!
涼を求めて、ざる蕎麦大盛りを豪快にかきこんだんです。

…ところが。

そこに潜んでいた、
小さな 緑の悪魔(わさび) の存在に、私はまだ気づいていませんでした。

 

──ズルズルッ!

 

次の瞬間、口の中で何かが弾けた。

 

\ ドガァーーーン! /

 

わさびの塊、直撃。
鼻腔から脳天を貫く衝撃波。
視界がグニャリと歪み、時間がスローモーションになる。
「ッッッッッッッッッッッッ!」
声にならない声が、喉の奥で渦巻く。

涙が滝のようにあふれ、
額からは滝のような汗、
世界は一瞬で「わさびの惑星」へ。

…そして気づけば、周囲のお客さんがみんな
「大丈夫ですか!?」 という顔でこちらを凝視。

でも、違うんです。
これは病じゃない、事件です。
わさび事件です。

 

しばしテーブルに突っ伏し、
“生きるか、散るか”の瀬戸際で私は悟りました。

 

「わさびは、薬味ではない。
爆弾である。」

 

それでも不思議なもので、涙をぬぐい、鼻をすすりながら、
またお箸を手に取る私。
だって…うまいんだもん。
夏はやっぱり、ざる蕎麦にかぎりますな。