「1日たった10分で、見違えるような体に!」
通販番組でよく聞くこのフレーズ。
その言葉に背中を押され、我が家にもやってきました。
ステップマシン。
見た目はシンプル。
場所もそんなに取らない。
そして、なにより「手軽」。
これなら続く。
いや、続かない理由がない。
…と、思っていた時期が、確かにありました。
最初の3日間は順調です。
むしろ楽しい。
「これ、ええやん」
「ちょっと汗かくやん」
人はこうやって健康を手に入れるのか、と
妙な納得すら覚えます。
しかし4日目。
「今日はちょっと忙しいし…」
「明日まとめてやろ」
この“明日”という魔物がすべてを奪っていきます。
気づけばステップマシンは、
部屋の隅で静かに佇む存在に。
邪魔ではない。
だが、使われない。
そう、それはまるで——
ちょっとオシャレな台。
カバンが置かれ、
洗濯物が一瞬だけ乗せられ、
本来の役割とは違う形で活躍を始めます。
人間とは不思議なもので、
「たった10分」が、いちばん難しい。
1時間ならやる気を出すのに、
10分はなぜか先延ばしにする。
しかし。
ここでひとつだけ、確かなことがあります。
もし、この10分を続けられる人がいるなら——
その人は、何をやっても成功する。
だから私は、今日も思うのです。
「明日から、やろう」と。
