お彼岸に帰ってきたのは、おはぎの甘さと大切な思い出だった

今日はお彼岸。
去年亡くなった家族に、花むらのおはぎを供えました。

忙しかった両親に代わって、
小さい頃から私を育ててくれた人です。

去年の夏からもうこの世にはいない。
それでも――

なぜか今日は、すぐそこにいるような気がしたんです。

お供えしたおはぎを一緒に食べる。

静かな時間の中で、ふと

「美味しいなあ」

そんな声が聞こえた気がしました。

もちろん、実際に声が聞こえたわけじゃない。
でも、確かに“そこにいた”。

そんな感覚。

人って、不思議ですね。

姿が見えなくなっても、
完全にいなくなるわけじゃない。

一緒に過ごした時間や、
何気ない会話や、
好きだった味や匂い。

そういうものに乗って、
ふっと帰ってくる。

おはぎの甘さは、ただの甘さじゃない。

あの頃の時間や、
あの人のぬくもりや、
優しさそのものだったんだと、

今日、あらためて気づかされました。

だからきっと、

「まだ生きているような気がする」

それは間違いじゃないんだと思います。

こうして思い出して、
同じものを食べて、
同じ時間を感じている限り――

その人は、ちゃんとここにいる。

お彼岸って、
ただ供養する日じゃなくて、

もう一度、大切な人と
“同じ時間を過ごす日”なのかもしれませんね。