大口のお弁当注文のお話をいただきました。
ありがたいお話でした。
ただ、その中に一食だけ、食物アレルギーへの対応が必要なお弁当がありました。
卵、ナッツ類など、いくつか避けなければならない食材があるとのこと。
いろいろ考えましたが、今回はその一食について、花むらでは対応できないとお伝えしました。
結果として、ご注文そのものがすべてキャンセルになりました。
正直に言えば、残念でした。
大口のご注文ですから、商売としてはもちろん受けたかった。
しかも花むらは、普段から「お弁当相談所」と言っています。
お客様のお弁当に関する困りごとは、できるだけ相談してください。
そう言っている店が、
「アレルギー対応はできません」
と断る。
それでいいのだろうか。
少し考えました。
ただ、食物アレルギーは、単純に「その食材を入れなければいい」という話ではありません。
同じ厨房で卵を使っています。
同じ器具を使うこともあります。
揚げ物なら同じ油を使います。
調味料や加工品の中に、思わぬ原材料が含まれていることもあります。
花むらには、食物アレルギー専門の設備もなければ、専門のスタッフがいるわけでもありません。
そんな中で、
「卵は抜いてありますから大丈夫です」
と簡単に言ってしまう方が、むしろ無責任なのではないかと思いました。
お弁当相談所だからといって、何でもできる店である必要はない。
何でも引き受けることが、相談に乗ることでもない。
できること。
できないこと。
そして、できない場合には別の方法を一緒に考えること。
そこまで含めて「相談所」なんじゃあないかと。
でも花むらは、食物アレルギー専門店ではありません。
だから、安全を保証できないことを、安易に「できます」とは言いません。
でも、
「どうしたらいいでしょう?」
という相談には、これからもできるだけ一緒に考えたいと思っています。
何でもできる店ではありません。
でも、何でも話せる店ではありたい。
それが、花むらの考える「お弁当相談所」なのかもしれません。
