ぶっかけうどんと、優しさの力

本日は岡山県に日帰り旅行。

 

岡山・倉敷の名物といえば、やっぱりぶっかけうどん。

 

ということでお昼は地元で有名な老舗うどん店の「ふるいち」に。

 

目の前に現れた「冷やのぶっかけスペシャル」。

 

彩り豊かな具材たちは、まるで個性豊かな猛者たち。 エビ天、ちくわ、キムチ、玉子――どれも主張が強く、目にも楽しく、そして手強い。

 麺のコシも強く、鍛えぬかれた勇者のような歯ごたえがある。

 

でも、それらをふわりとまとめ上げているのが、すべてを包み込むかのような優しい出汁の味だった。

 

喧嘩せず、引き立て合い、ひとつの『うどん』として完成されている。

 

その瞬間、ふと思い出したのが「北風と太陽」の話。

強さだけじゃ、人の心も服も動かせない。

 

 本当に大事なのは、優しく包み込むようなあたたかさなんじゃないかって。

 

このぶっかけうどんが、それを教えてくれた。 主張の強さもいい。でも、それをまとめる“やわらかさ”がなければ、調和は生まれない。

 

どんな混迷も、どんなぶつかり合いも、最後にまとめ上げてくれるのは―― やっぱり、優しさなんだ。

 

それは、僕にとっても大きな学びだった。