甘くてデカい、恐怖の夜

〜うちの奥さん、スイーツ覚醒しました〜

 

最近、うちの奥さんがスイーツ作りにハマってしまった。

きっかけは何かのレシピ動画だったらしいけど、今では毎晩のように 「はい、今日のデザート♪」と運ばれてくる。

 

これがまた、サツマイモのケーキ、小豆の羊羹、プリン、時々ゼリー。

 

 どれも手作りで、しかも……めちゃくちゃウマい!! 「なんで今まで作ってなかったの?」と聞きたくなる才能。

 

ただ……一つだけ、どうしても言いたいことがある。

 

それは……とにかくデカい!どデカい!!

 

ドデカイ羊羹!ドデカイケーキ!ドデカプリン!!

 

まるで「この家に10人いるんか!?」というサイズ感。

 一口食べれば天国、食べ終える頃には地獄の門が開いている。

 

写真のプリン、見てくださいよコレ。 まるで銭湯の石けんか!?っていう重厚感。 しかも毎日。毎晩。優しい笑顔と共にやってくる甘味の刺客。

 

罪深きスイーツ地獄と、夫の葛藤

 

美味しい。ほんとに美味しい。 でも……多い。とにかく多い。

 

途中で「うん、うまいなあ」と言いながら、 そっとスプーンの動きを止める夫の姿……わかるだろうか?

 

「ちょっと残して明日に回そうかな」と思った瞬間、 奥さんが言うんです。

 

「え?……今日中に食べてよ!」

 

そう、残すという選択肢はない。 冷蔵庫には、すでに明日の“第2ラウンド”が仕込まれているのだ。

 

結論:愛とは甘くて重い。そして腹にくる。

 

愛のこもったスイーツは、 胃袋と心に、じんわりしみ込んでくる。

けれど…… 「残したら可哀想」 「でももう入らない」 このジレンマこそ、夫の宿命である。