最近は、本当にAIがなんでも作ってくれます。
POP、チラシ、販促画像、SNSの画像。
このブログに添えるイラストなんかも、
「こんな感じで作って」
と言えば、ものの数十秒でそれらしいものが出てくる。
いやぁ、便利な時代になったもんです。
もちろん私も随分と使っています。
むしろ使い倒している側の人間だと思います(笑)
ところが最近、ちょっと異変が起きてきました。
街中やネットを見ていると、
「あ、これAIやな」
という絵がやたら増えた。
キラキラしていて、色鮮やか。
文字はドーン!
人物はやたら爽やかな笑顔。
背景には光が飛び散り、なぜか紙吹雪が舞い、必要以上に情報量が多い。
最初は、
「うおお、AIすげえ!」
と思っていたのですが……
最近の私は、AI画像を見ると時々こうなります。
「つまらぬ だ」
(出典:原泰久『キングダム』(集英社)より引用)
いや、お前が散々使っとるやないか。
その通りです(笑)
そして今回のお盆POP
お盆も花むらは元気に営業しますので、AIにPOPを作ってもらいました。
出来上がった画像を見る。
祭り。
提灯。
花火。
朝顔。
うちわ。
元気いっぱいの店員さん。
うんうん。
そして中央には豪華なお弁当。
鮭!
ハンバーグ!
唐揚げ!
玉子焼き!
煮物!
きんぴら!
その他いろいろ!
……
待て。
なんや、この無節操ごちゃごちゃ弁当は。
経営者の目が覚めました。
「AIよ。」
この弁当、原価いくらや。
「鮭一枚の仕入れ値、知っとんのか?」
「そこへハンバーグ入れて唐揚げまで入れたんか?」
「煮物も入っとるな?」
「容器代も計算したか?」
「で、売価いくらの設定やねん。」
「粗利額はいくら残るんや。」
……と、存在しない商品に対して、だんだん腹が立ってくる(笑)
AIとしては、
『豪華でおいしそうなお弁当を描きました!』
くらいの気持ちなのでしょう。
しかしこちらは70年以上弁当屋をやっている会社です。
豪華にすりゃええってもんではない。
鮭を一枚入れるたびにかなりの原価がかかるんじゃい。
唐揚げは空から降ってこんのじゃい。
ハンバーグも自然発生せんのじゃい。
経営者というものは悲しいもので、AIが描いた架空の弁当を見ても、
「美味しそう!」
より先に、
「原価率、高そうやな……」
と思ってしまうのです。
そして気づきました。
もしかすると今後、AIが普及すればするほど、
「AIっぽくないもの」
の価値が上がっていくのかもしれません。
ちょっと不格好でもいい。
写真も完璧じゃなくていい。
文章も少しくらいクセがあった方がいい。
人間が考えて、人間が撮って、人間が悩んで作ったものには、どこかにその人の匂いがあります。
AIはものすごく便利です。
私もこれから間違いなく使います。
というか、
明日も普通に使います(笑)
便利なものをわざわざ捨てる必要はありません。
ただ、
AIに全部任せれば面白いものができる
という時代から、
AIをどう使って、最後に人間が何を足すか
という時代に、もう入っている気がします。
AIが作ったものを見て、
「おお、すごい!」
だけではなく、
「いや待て。これは違うやろ」
と言える人間でいたい。
そして今日もAIにPOPを頼みながら、心の中でこう呟くのです。
「つまらぬ」
……と言いつつ、
「・・・・これもうちょっとええ感じに直して」
と、また頼むのでありました。
結局めちゃくちゃ頼っとるやないか。
便利なんですよ。
悔しいけど(笑)

