最低賃金が、また10月に上がるそうです。
働く人にとって賃金が上がることは、もちろんめでたいことです。
一方、企業側としては――
「よし、もう一度ふんどしを締め直そう」
そんな気持ちになります。
人件費が上がる。
仕入れも上がる。
電気代も上がる。
何でもかんでも上がる。
「もう勘弁してくれ」と言いたくなる気持ちも、そりゃあります(笑)
でも最近は、少し違う見方もしています。
作業の効率化。
無駄な仕事の洗い出し。
昔から何となく続けている仕事の見直し。
機械やIT、AIに任せられる仕事。
人にしかできない仕事。
よくよく会社の中を見渡してみれば、まだまだ出来ることは山ほどあります。
最低賃金が上がらなければ、
「まあ今のままでええか」
と放置していたこともあったかもしれません。
そう考えれば、会社をもう一段強くするための、いいきっかけなのかもしれません。
こんなことを書くと怒られるかもしれませんが(笑)
そして来年には、食品の消費税率が1%変わるという話もあります。
これについても、不安と期待が入り混じりながら、社内では喧々諤々。
どうなるのか。
お客様の買い方は変わるのか。
価格はどうするのか。
会社としてどう備えるのか。
分からないことは、たくさんあります。
ただ一つ思うのは、
世の中が、今まで動かなかった方向へ動き始めている。
これは、とても良いことなんじゃないかと、私は肯定的に捉えています。
そもそも考えてみれば、
この世に変わらないものなんてありません。
日々どころか、
一分、一秒ごとに、
人も、会社も、社会も変わっています。
問題は「変化するか、しないか」ではなく、
その変化を、自分がどう受け止めるか。
これは経営だけではなく、人生においても、とても大きなことだと思います。
変化を「怖いもの」と捉えれば、守りたくなる。
変化を「面倒なもの」と捉えれば、昨日までのやり方にしがみつきたくなる。
でも変化を「きっかけ」と捉えれば、
今まで見えなかった無駄が見えたり、
新しいやり方を考えたり、
思い切って古いものを捨てたりできる。
もちろん、何でも変えればいいとは思いません。
守るべきものは守る。
でも、変えるべきものは変える。
創業から長く商売を続けてきた会社だからこそ、
その二つを間違えないようにしたいと思っています。
最低賃金が上がる。
消費税も変わる。
原材料も上がる。
人手も減っていく。
AIなんてものまで、ものすごい勢いで仕事の中に入ってきた。
数年前とは、まるで違う世界です。
だったら会社だって、同じ姿のままでいられるはずがありません。
「昔はこうだった」
ではなく、
「じゃあ、これからどうする?」
最近は、そんなことばかり考えています。
変化の波を止めることはできません。
だったら、その波に文句を言い続けるより、
うまいこと乗ってやろうじゃないか。
……まあ、たまには波に飲まれて溺れそうにもなりますが(笑)
それも含めて、商売なのかもしれません。

