何がハッピーハロウィンなものか。ブギーマンが出たらどうするのだ。

10月といえば、ハロウィン。

街にはカボチャのお化けが並び、オレンジ色の飾り付けが目立つ季節になりました。

ハッピーハロウィン!

などと、皆さん実に楽しそうなイベントであります。

しかし。

僕にとってハロウィンとは、そんな陽気なものではありません。

なぜなら、僕には幼少期のトラウマがあるからです。

まだ日本でハロウィンという行事がほとんど知られていなかった頃。

僕はテレビで一本の映画を観ました。

おそらく「ゴールデン洋画劇場」か何かだったと思います。

その映画のタイトルが、

「ハロウィン」。

ジョン・カーペンター監督による、1978年公開のホラー映画です。

そこに登場するのが、ブギーマン。

白い仮面をかぶった、不気味な殺人鬼であります。

実を言うと、映画の詳しい内容はほとんど覚えていません。

何しろ子どもの頃の話です。

しかし、ある台詞だけは今でも鮮明に覚えているのです。

恐ろしいブギーマンを、ついに退治した。

もう大丈夫。

そんなことを大人が子どもに伝える。

ところが、その子どもは言うのです。

「でも、ブギーマンは不死身だよ」

……。

なんということでしょう。

退治したんと違うんかい!

これで終わりと違うんかい!

ところが、映画は何とも不穏な空気を残したまま終わってしまうのです。

もちろん、これは幼い僕の記憶ですから、実際の台詞や場面とは多少違っているかもしれません。

しかし、僕の頭には確かにそう刻まれているのです。

「ブギーマンは不死身だ」

怖い。

怖すぎる。

そもそも、ブギーマンとは何者なのでしょう。

調べてみると、欧米には昔から、子どもを怖がらせる正体不明の存在としてブギーマンの伝承があるそうです。

日本でいうところの「悪い子にしていると鬼が来るぞ」に近いのでしょうか。

ただし、ブギーマンには決まった姿がありません。

何者なのか分からない。

どこにいるのか分からない。

そして、映画の中では倒しても終わらない。

子どもの僕にとって、これほど恐ろしいものはありませんでした。

今でもあの台詞を覚えているということは、相当なトラウマだったのでしょう。

おそらく、あの映画は幼い僕の貴重な睡眠時間を、ずいぶん削り取ったに違いありません。

まったく、迷惑な話であります(笑)。

そんな僕が大人になった頃、いつの間にか日本でもハロウィンが広まっていました。

カボチャを飾る。

お菓子を配る。

仮装して楽しむ。

ハッピーハロウィン!

……いやいやいや。

ちょっと待っていただきたい。

何がハッピーハロウィンなものか。

ブギーマンが出たらどうするのだ。

あいつは不死身なんやぞ!

と、半世紀近く前の映画にいまだに怯えている僕なのであります(笑)。

考えてみれば、子どもの頃に感じた恐怖というものは、不思議なほど長く残るものです。

映画の筋書きは忘れても、怖かった場面だけは忘れない。

大人になれば、あれは作り話だったと分かります。

それでも、記憶の片隅には、あの頃の恐怖がそのまま住み着いている。

ブギーマンという怪物は、映画の中から消えても、僕の頭の中では今なお生き続けているのかもしれません。

……やっぱり不死身やないか(笑)。

というわけで。

お弁当の花むらでは、ハロウィンイベントはいたしません。

ブギーマンが来たら困りますので。

そのかわり!

毎月恒例のお客様感謝デーを開催いたします。

今回も、花むらの赤飯に使用している小豆を炊き込んだ「白玉あずき」を、日頃の感謝を込めて無料でご提供いたします。

数量限定、なくなり次第終了です。

開催日は下のご案内をご覧ください。

ハロウィンのお化けも結構ですが、花むらは温かい感謝の気持ちを大切にしたいと思います。

皆様のご来店をお待ちしております。

それでは皆様。

ハッピーハロウィン!

……くれぐれも、ブギーマンにはお気をつけください(笑)。