昨日、ニュースを見ていて少し驚きました。
高市総理が「PHPの脆弱性に対応してください」と、かなり具体的な呼びかけをしていたからです。
PHP。パッチ。脆弱性。
正直に言えば、僕にはほとんど馴染みのない言葉です(笑)
僕は弁当屋です。毎日考えていることといえば、米はいくらになった、鶏肉はいくらになった、今日の売上はどうだった、明日の予約は何個ある、人件費はどうする。
だいたいそんなことです。
だから最初は、「へえ、ITの人は大変やな」くらいの感覚でニュースを見ていました。
ところが少しして、ホームページを管理していただいている業者さんから連絡が来ました。
今回の脆弱性への対応で、場合によっては夜までホームページが見られない可能性があります、という内容でした。
そこで初めて、
「あ、これ、うちの話やん」
となりました(笑)
考えてみれば当たり前なんですよね。
花むらにもホームページがあります。SNSがあります。ネット上に店舗情報がありますし、予約や問い合わせの入口もある。
昔なら「コンピューターのことは専門の人に任せておけばいい」で済んだのかもしれません。
でも今は違う。
店のシャッターや金庫の鍵について、「社長だから知りません」では済まない。
それと同じように、ホームページやデータについても、「僕はアナログ人間なので分かりません」では済まない時代になってきたんでしょうね。
もちろん、僕が今からPHPのコードを書けるようになる必要はないと思っています(笑)
専門的なことは、専門家にお願いすればいい。
でも経営者として、何が起きているのか、どれくらい危ないのか、何を止める必要があるのか、誰に確認すればいいのか。
最低限そこくらいは理解しておかなければならない。
今回、高市総理自身の公式サイトも一時停止して対応したそうです。
「止める」という判断は、商売をしている人間にはなかなか怖いものです。ホームページでも、店でも、工場でも、できれば止めたくない。不便が出ますし、場合によっては売上にも影響します。
それでも、危ない状態で動かし続けるより、一旦止めた方がいいこともある。
これはITに限らず、経営にも通じる話だと思いました。
昔の経営者なら、帳簿が読める。人を見られる。商品が分かる。それだけでも会社を回せたのかもしれません。
でも今は、それに加えてSNS、キャッシュレス決済、クラウド、AI、サイバーセキュリティ。
次から次へと、
「社長、それくらいは知っておいてください」
というものが増えていく(笑)
正直、しんどいです。
僕はどちらかといえば、現場を歩いて、商品を見て、人と話して、数字を電卓で叩く方が性に合っています。
でも、「僕はアナログだから」という言葉を逃げ道にしてはいけないんでしょうね。
分からないなら聞く。
知らないなら調べる。
専門家に任せるところは任せる。
そして、何を任せているのかくらいは自分で把握する。
今の経営者に求められているのは、たぶんそういう姿勢なのだと思います。
総理大臣が「PHPのパッチを」と国民に呼びかける時代です。
30年前なら、
何の呪文や。
という話です(笑)
でも、その呪文が町の弁当屋のホームページまで止める。
時代は確実に変わっていますし、多分これからもっと速く変わっていく。
アナログ経営者の僕も、そろそろ少し姿勢を正さないといけません。
全部できる必要はない。
でも、
「分からないから知らない」
ではなく、
「分からないから教えてもらう」。
まずはそこからかなと思っています。
