【耳で読む読書時間】 〜オーディブルと仕事と私〜

現場まわりの車の中。 時には、片道1時間弱かかる店舗までの道のり。

 

 ひと昔前なら、「うわ、遠いなあ」とため息が出ていたこの時間が、 今ではちょっとした“ごほうびタイム”になっています。

 

それもこれも、オーディブルのおかげ。

 

運転しながら小説が読める。 それってどういうこと?と思ってたけど―― 聴いてみたら、ハマった。

 

今、一番のお気に入りは「これは経費で落ちません!」シリーズ。

 

 会社内のあれやこれや、「うわ、うちの会社にも似たような人おるなあ」と思いながら、 笑ったり、うなずいたり、時々ドキリとしたり。

 

まるで社内のドタバタコメディを覗き見してる気分。

 

それだけじゃなく、 たまには漱石や太宰のような昔の文学も耳で聴きます。

 

紙の本で読むのとは、また違った味わいがあるんですよね。

 

ページをめくる手の感覚や、本の匂いもたまらなく好きだけど、 音声になると、物語が“立ち上がってくる”というか――

 

「このセリフ、こんなニュアンスやったんやな」

 

「この登場人物、思ってたより渋い声やん」

 

そんな発見があって面白いです。

 

最近は小説を読んで、 「面白かった!」と思ったら、もう一度オーディブルで“聴き直す習慣が出来ました。

 

同じ物語なのに、全然違う景色が見えてくるから不思議ですな。

 

どっちがいいかなんて、比べられない。 紙の本も、オーディブルも、どっちも最高。

 

ただひとつ言えるのは――仕事中の 移動時
間が、物語の世界に変わるって、めちゃくちゃ贅沢。

 

そんな風に思えるようになった、今の自分がちょっと好き。