ハイシライスか?ハヤシライスか?その正体に迫る夜

昨夜、食卓に現れた一皿。

妻が作ってくれた、あの茶色く輝くごちそう。

――ハイシライス。

……いや、待て。

ハヤシライス、だったか?

この問題、実はなかなか奥が深い。

そもそも「ハヤシライス」という名前の由来には諸説あって、

ひとつは、
早矢仕(はやし)さん が考案した説。

もうひとつは、
英語の「ハッシュドビーフ(Hashed beef)」が訛って
「ハヤシ」になった説。

さらには、
「林さんがよく食べていたから」なんて、
ちょっと適当すぎる説まである。

つまり結論――

はっきりとは分かっていない。

いい加減(笑)

ただ一つ確かなのは、

カレーライスよりも少し遅れて、日本独自に進化した
“洋食文化の申し子”であるということ。

デミグラスソースのコクと、
玉ねぎの甘み、
牛肉の旨みが溶け合ったあの味は、

完全に「日本人が好きになるように作られた洋食」だな。

で、ここで本題。

ハイか、ハヤシか。

正解は――

正式には「ハヤシライス」。

でも、

家で食べるごはんに、正解はいらないかな。

「ハイシライス」と呼ぼうが、
「ハヤシライス」と呼ぼうが、

目の前の一皿が美味しくて、
誰かが自分のために作ってくれたものであるなら、

それがもう、正解です。

スプーンですくうたびに、

ああ、今日も生きててよかったなあ、と思える。

そんな一皿。

ちなみに僕は、最後まで迷いながら食べた。

ハイか、ハヤシか。

……いやもう、どっちでもいい。

奥さんの手作りハヤシライス、めちゃくちゃ旨い。

それで十分。