
最近、業者さんからよく聞く言葉がある。
「鶏肉、入荷できません」
『鯖、もう入るかどうか…』
「手袋も、今は入らないです」
……正直、「どんな時代だよ」と思うこともある(笑)
値上げならまだ理解できる。
でも「モノがない」というのは、また別の厳しさがある。
商売をしていると、こういう局面はなかなか堪える。
それでも、不思議と文句は出てこない。
なぜかというと、もっと大変な時代があったことを知っているからだ。
戦後すぐの日本は、食べるものすらまともに手に入らなかった。
オイルショックの時代には、トイレットペーパーを求めて長い行列ができた。
バブル崩壊後は、モノはあるのに売れないという苦しさがあった。
どの時代にも、それぞれの厳しさがあった。
そう考えると、今の状況はどうだろうか。
確かに大変だが、まだ考える余地はある。
材料がなければ、別の方法を考える。
仕入れが難しければ、別の形に組み立てる。
やれることは、まだある。
最悪、廃業したとて死ぬわけでもない(笑)
政治がどうとか、世の中がどうとか、
そういう話もあると思う。
でも、それを言い始めたらキリがない。
自分ではどうにもできないことに不満をぶつけるより、
目の前の条件の中でどう戦うかを考えたい。
商売とは、結局そこに尽きるのではないかと思う。
与えられた条件の中で、どれだけ工夫できるか。
どれだけ粘れるか。
どれだけお客様に喜んでいただけるか。
花むらは70年続いてきた店だ。
その間にも、きっと何度も「大変な時代」を乗り越えてきたはずだ。
だから今回も、やることは変わらない。
条件が厳しいなら、その中で最大限やるだけだ。
こんな時代でも、文句は言わない。
やるだけだ。
