生活道路30キロ時代へ。2026年9月1日の法改正で思う「ゆるゆるで、ええやないか」

今日、9月1日から、生活道路の法定速度が時速30キロになりました。

実際に走ってみると……

遅い。

いや、もちろん安全のためなのは分かっています。

私はもともと車を飛ばす方ではないのですが、それでも30キロで走ると、

「おお……ゆるゆるやなあ……」

という感じがします。

後ろから車が来ると、

「すみませんねえ、法律なんですわ」

と、なぜか心の中で謝りたくなります。

まあ、これもそのうち慣れるのでしょう。

でも私は、こういう法律改正は大いにやってほしいと思っています。

車を運転していると、たまに遭遇します。

「いやいやいや。ここで、そのスピード出す?」

という車。

住宅の間の細い道。

子どもが飛び出してくるかもしれない道。

自転車のお年寄りが走っている道。

見通しの悪い交差点。

そこを結構な勢いで走り抜けていく車を見ると、怖いなあと思います。

車に乗っている側からすると、40キロと30キロの差なんて、

「ちょっと遅いな」

くらいかもしれません。

でも、その道を歩いている人から見れば、その10キロの差はまったく違うものなのだと思います。

思えば、数十年前に飲酒運転への取り締まりが厳しくなっていった頃、

居酒屋や割烹など、お酒を提供するお店から、

「飲みに来るお客さんが減った」

という声がよく聞かれました。

商売をしている側からすれば、その気持ちも分からなくはありません。

売上が減れば大変です。

でも、やっぱり順番が違う。

売上より先に、人の命があります。

便利さより先に、安全があります。

商売や経済は、人が安全に暮らしているという土台の上に成り立っているものです。

その土台を壊してまで守らなければならない売上なんて、ありません。

……などと、偉そうなことを書いておりますが。

実は私も昨年、一時停止違反で切符を切られました。

自分としては、

「いや、止まったで?」

と思ったのですが、警察官からすれば、

「止まってません」

との判定。

止まった“つもり”ではダメらしい。

その時に、

「5秒くらい数えるつもりで、きちんと止まってください」

というようなことを言われました。

その瞬間は、

「厳しいなあ……」

と思いました。

でも、後から考えると、それくらいでいいのかもしれません。

一時停止をほとんど減速だけで通り抜けていく車も、実際かなり見かけます。

そして事故というのは、

「今日も大丈夫やろ」

「今まで何もなかったし」

「ちょっとくらいええやろ」

という、その“ちょっと”の先に起こるものなのだと思います。

私たちは毎日のように車を使います。

花むらでも、配達があります。

仕入れがあります。

店舗間の移動もあります。

だからこそ、改めて社内でも言いたいと思います。

車は便利な道具であると同時に、一歩間違えれば人を傷つける凶器にもなる。

早く着くことより、安全に着くこと。

1分、2分を縮めることより、事故を起こさないこと。

配達が少し遅れることより、人を傷つけないこと。

比べるまでもありません。

もちろん、これは従業員さんだけに言っているのではありません。

一時停止で切符を切られた私自身も含めて、です。

「私は大丈夫」

と思い始めた時が、一番危ないのかもしれません。

30キロ。

しばらくは、ゆるゆるに感じるでしょう。

でも、そのゆるゆるの横を、小学生が歩いている。

自転車のおばあちゃんが走っている。

誰かの家族が歩いている。

そう思えば、

ゆるゆるで、ええやないか。

今日から私も、改めて安全運転です。